神様のパズルの感想
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神様のパズルを映画館で観てきました。ポスターの「ロックと物理で宇宙をつくれ!」という妙なサブタイトルをどうしても無視できなかったんで感想や評価を紹介しますね。物理や数式なんかが、理屈抜きで大嫌いという人も宇宙については少なからず関心がある方も多いと思います。映画神様のパズルは、物理のぶの字も知らない、まして本当は大学生でもないおバカなロッカーが、この「宇宙」というテーマに立ち向かって行くところが面白く、楽しめるところでもあります。神様のパズルは、要するにサイエンスフィクションラブコメディーといったものですが、観ていて思わず惹きつけられるのは、随所に見られる設定やキャストなど取り合わせの妙があるからではないでしょうか。映画のサブタイトルの「ロックと物理」に始まり、「モロSFな建物と田んぼ」、「生死の狭間にお寿司」、「心閉ざす天才少女と元気がとりえのおバカなロッカー」、果てには「シリアスなシーンに小島よしお」、などなどいたる所に面白みを感じることが出来ます。主人公の落ちこぼれロッカー基一を演じるのは市原隼人。ドラマのルーキーズで安仁屋役をやっている彼です。神様のパズルでは意気のいいお兄ちゃん役が実によくハマッていて、ワイルドライフでも元気いっぱいの役柄でしたね。一方の穂瑞沙羅華役の谷村美月は、天才少女の細かな心の機微を絶妙に演じています。最近では三上博史主演のパンドラでも繊細な演技をみせていて、今作の劇中でも、やっぱり才能を感じさせる演技が光るので、ドラマや映画のヒロイン役が最近多くなっているのもうなずけます。神様のパズルのラストシーンを観た後の感想としては、物足りない感もありましたが、でも、どうしても、題材にしてるテーマや演出など難しい点やくどいと思われるので人を選ぶ作品になっていて評価も分かれると思います。その代わり、映画が楽しめた方は、無性に原作小説を読んでみたくなる気にさせますね。
神様のパズルのあらすじ
神様のパズルのあらすじとしては、まず落ちこぼれロッカーの基一と、天才少女、穂瑞沙羅華との出会いから始まります。顔はそっくりでも、性格と頭の出来は全く違う双子の大学生、喜一と基一を1人2役で市原隼人が演じています。急に海外旅行へ行くという弟に、留守中ゼミでの代返を頼まれた出来の悪い兄、基一は嫌々ながら大学へ通うことになります。ゼミには谷村美月が演じる穂瑞沙羅華という女子学生がいるのですが、彼女はずっと不登校という設定です。人工授精で生まれた天才児としてわずか16歳で大学生になった彼女は、世間に心を閉ざしています。そんなある日、基一は、教授からなんとかして穂瑞をゼミに連れ出すよう依頼されます。映画神様のパズルの核となる、あまりに異なる2つの個性の出会いはここから始まるのです。教授の依頼を断るわけにもいかない彼は、しぶしぶ彼女の自宅まで出かけて話をします。話すうちに彼女のあまりの天才ぶりがシャクにさわったか、それとも彼女の不思議な世界に引き込まれたのか、ヒートアップした基一は「宇宙はどうやって出来たんだ?」などという疑問を彼女にぶつけ、答えに窮する彼女の姿を見て得意げになったり。しかし、これが基一が「宇宙の創造」という、とんでもないテーマに立ち向かうハメになる原因になるのです。市原隼人が演じる基一の素朴な疑問が谷村美月が演じる天才少女に火をつけたのか、不登校だった彼女は翌日からゼミに現れます。ディベートで図らずも「宇宙は作れる」という側に立った2人は、その立証に必死に取り組むことになるというあらすじです。そうこれが映画のタイトルにもなっている神様のパズルへの挑戦になります。機本伸司のSF小説が原作になっていますが、実は壮大なサイエンス・ファンタジーとしても、学園ラブコメとしても楽しめる作品です。谷村美月が演じる天才少女と市原隼人が演じる落ちこぼれロッカーの恋の行方にも注目して観るといいかもしれませんね。
神様のパズルの原作
神様のパズルの原作者は機本伸司氏の小説がもとになって、映画化された同じタイトルの作品はSFやファンタジー、ホラーなどの新人文学賞として知られる小松左京賞を受賞しています。機本伸司氏は、甲南大学理学部に学んだ理系の人物で、卒業後は出版社、映像製作会社などを経て、フリーのPR映画ディレクターになったという変り種です。しかし、映画の原作である「神様のパズル」は、その理系の素養と知識がなくては書けない、というか発想すら出来ないものだったでしょう。完璧な文系人間の私は、「宇宙」「SF」「物理」という苦手なキーワードが散りばめられたこの本を手にする気にはなれませんでした。どうせ読んでも訳が判らないか、頭が痛くなるかどっちかだと思ったんです。ところが、ハマッてしまいました。原作「神様のパズル」は、主人公の日記形式で書かれています。そのためか非常に読みやすく「学園青春小説」に「SFファンタジー」がくっついた感じです。確かに難しい物理学の用語やら数式やらは沢山出てきますが、それは決して苦になるものではありませんでした。原作「神様のパズル」を読んだ人は誰もが「映像化?どうやってこれを?」と言うらしいですね。確かにその通りで、実際、映画「神様のパズル」にはかなりの脚色が施されています。しかし、宇宙創造という壮大なテーマを用いながら、人間とは?という基本的なことをも描こうとしているのは映画も小説も同じです。原作を先に読むか、映画を先に観るか難しいところかもしれませんが、どちらも人を選ぶ作品になってると印象を持ちますね。そのため、ハマッた人からの感想や評価は高いものになっています。