胡蝶蘭の育て方を紹介。植え替えや温度管理や水やり、肥料や支柱の立て方といった手入れや世話の仕方、病気や害虫対策など、プレゼントやギフトといった贈り物として知られる胡蝶蘭の栽培方法を教えます。
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胡蝶蘭の育て方として、購入時には、たいてい寄せ植えされていて栽培しにくいので、一株ずつに分けて、植え替えてやります。植え替えは、5月の中旬ごろ、最低温度が15度以上になってから行います。根っこをいためないように丁寧に取り出し、水ゴケでカバーして、4号サイズくらいの小さめの素焼きの鉢に植えてやります。胡蝶蘭は、熱帯性の植物なので、乾かしぎみに保つことが、上手に育てるコツです。水を与えすぎると、根腐れの原因になります。表面の水ゴケが乾いていても、内部は湿っていることが多いので、安易に水をやり過ぎないように気をつけましょう。春や秋なら、2〜3週間に一度の水やりで、大丈夫です。夕方や夜は、根が凍傷にかかるおそれがあるので、なるだけ晴れた日の午前中にやるのがよいでしょう。夏場は、一週間に一度、鉢底から流れ出るくらいやります。冬場は、一ヶ月に一度程度でかまいませんが、暖房の熱で水分を奪われるので、ときおり、葉に霧吹きをしてやるとよいでしょう。胡蝶蘭は、本来、緑におおわれた薄暗いジャングルに育つ植物で、栽培方法として直射日光には弱いので、寒い時期はレースカーテン越しに光にあてるようにします。暖かくなってきた春先や秋でも、室内の窓辺に置いて、70パーセントは遮光してやりましょう。夏場は、戸外に出しますが、風通しのよい日陰に置いて管理します。真夏、うっかりまともに日が当たる場所に放置すると、弱って枯れてしまうので気を付けましょう。胡蝶蘭は、熱帯性で寒さに弱い植物ですが、最低10度以上を確保してやれば、成長を止めたまま冬越しします。15℃以上あれば成長し続け、18℃以上あれば、真冬でも開花します。肥料は、胡蝶蘭の花が咲き終わった後の6月頃から9月頃まで、固形の肥料を置く程度で、10月から翌年5月の開花期間が終わるまで、(特に、真冬には成長が止まるので)与えなくても大丈夫です。
胡蝶蘭は熱帯性の植物なので、真冬の温度管理に気をつけて、上手に冬越しさせましょう。昼間は、レースのカーテン越しに日光に当ててやりますが、冷え込みがきつくなりそうな夜は、窓際より暖かい中央に移動させたり、タオルなどで包んだ湯たんぽといっしょに、段ボール箱に入れてやるといった工夫が必要です。また、水やりは、特に寒い地域なら、冷たい水ではなくぬるま湯を与えてやったほうがよいでしょう。胡蝶蘭は、乾きには強く、水を与えすぎることは禁物なのですが、葉の表面が、エアコンや暖房の風に直接さらされることを嫌います。置き場を工夫し、葉の表面が乾燥しがちな冬場は、ときどき霧吹きをかけてやりましょう。胡蝶蘭は、基本的に室内で育てますが、真夏は、遮光したうえで、戸外の日陰に置いて育てます。蒸れて、病気が発生しないように、風通しのよいところを選ぶことが大切です。花が咲くと、その重みで茎が曲がってくるので、見た目の美しさを保つためにも、支柱をたて、ビニール製のひもでくくりつけて、支えてやりましょう。花は明るい方向に曲がるので、曲げたいと思う方向から光がさすように、鉢を置きます。くくるときは、折れやすい節の部分は避けます。この作業を、花茎が伸び続ける間、続けてやります。普通は、一度しか花が咲かない胡蝶蘭ですが、お手入れ次第で、二度咲かせることも出来ます。すべての花が咲き終えたら、下から3,4節のところで切ると、一ヶ月くらいして花芽が出てきます。ここから、日中は窓辺で充分光に当てて、昼夜の温度差に注意しながら、もう一ヶ月育てると、つぼみが付きます。忍耐が必要ですが、その分喜びも大きいことでしょう。
胡蝶蘭の病気には、炭そ病や、軟腐病、ウイルス病などがあります。炭そ病は、カビの一種で、感染すると、胡蝶蘭の葉が黒く変色します。軟腐病は、葉っぱが、ぶよぶよになる病気で、放置するとやがて胡蝶蘭の株全体が腐ります。いずれの場合も、見つけ次第すぐに、火であぶって消毒滅菌したはさみを使って、病気の部分を含んだ葉っぱを切り落とします。そのあと、手を消毒します。くれぐれも、そのままの手で、他の葉っぱや、株に触れないように注意しましょう。ウイルス病にかかった場合は、葉っぱの色素が一部抜ける、葉っぱの表面がでこぼこにうねる、くるくる巻くといった症状が現れます。ウイルスに感染したときは、一部を切り落とすだけでは、解決になりません。残念ながら鉢ごと処分して、付近の鉢にも影響がないか調べて見ましょう。胡蝶蘭に水やりをしたとき、鉢の水受け皿に水が残っていると、その水が澱んで、細菌やウイルスを媒介することがあります。それらが、鉢底の穴から浸入して根っこに感染し、病気の発生につながるのです。また、風通しが悪い場合も同様で、空気中に細菌やウイルスが、繁殖しやすくなります。胡蝶蘭の代表的な害虫は、ナメクジと貝殻虫です。ナメクジは、酵母により発酵させた飲料が好きなので、夜、鉢の根元に入れた深い容器を置いておくと、朝には、おぼれています。貝殻虫は、一ミリ以下の小さな白い虫で、胡蝶蘭の葉の裏に粉が吹いたように、くっつきます。貝殻虫が発生したら、鉢ごと屋外にもっていき、そこで、葉っぱの表面を傷つけないように、ブラシなどで、ていねいに払い落としましょう。
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